脳ドックとは
脳卒中や脳萎縮といった脳疾患リスクの早期発見のための検査です。
脳の病気は、高血圧や糖尿病など生活習慣病を要因として突如発症し、重度の後遺症が残ることや、死に至ることも珍しくありません。しかもそれまでに自覚症状がないことが一般的です。また国分寺病院の脳ドックでは、VSRADによりアルツハイマー型認知症予備軍の発見にも役立ちます。
※VSRADとは、もの忘れの進行とともに起こる脳の萎縮、特に海馬という記憶に関する部分の萎縮の程度をみる検査です。
リラックスできる空間で精度の高い検査を
PHILIPS社製MRI、Ingenia1.5Tは、人体からのMR信号をアナログ処理ではなく、全てデジタル処理を行える完全フルデジタルシステムを搭載した初のMR装置です。この最新鋭のMR技術によって、より小さな病気の診断を正確かつ迅速に行うことができるようになりました。また、窮屈だったスペースも、さらに開放的となり、騒音が気になる方には、静音タイプ検査の対応も可能です。
脳ドックの検査と料金
頭部MRI検査
頭部MRI検査とは、身体に電磁波をあてることで細胞に含まれる水を共鳴させ、その信号から頭蓋内の断面を画像化して、頭部の病変を調べる検査です。
この検査により、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳卒中、動脈瘤、多発性硬化症などがわかります。
頭部MRA検査
頭部MRA検査は、仕組みはMRIと同じですが、血流の信号のみを処理するで、造影剤を用いることなく脳血管、特に脳動脈の形態を立体画像で写し出します。
くも膜下出血の原因となる脳動静脈奇形、脳梗塞、もやもや病、閉塞性動脈病変、また動脈瘤のスクリーニング検査にも利用されます。
頸動脈MRA検査
頸動脈MRA検査では、MRAで頚部(首)の血管の様子を立体画像化します。
動脈硬化や頚動脈狭窄を調べることによって脳梗塞の兆候がわかります。
Aコース(MRI)
20,000円
Bコース(MRI+MRA)
25,000円
Cコース(MRI+MRA+頸動脈MRA)
35,000円
脳ドックの受診をおすすめする方
- 40歳以上で一度も脳ドックを受診したことがない
- 健康診断で以下の指摘を受けている場合(高血圧、高血糖、脂質異常(高脂血症)、高尿酸血症、高コレステロールなど)
- 動脈硬化の恐れがあると指摘されたことがある
- 肥満傾向
- 家族や血縁者に脳卒中になった人や糖尿病、高血圧の傾向がある
- お酒をたくさん飲む
- 喫煙者
- ストレスが多い
- 食事での塩分摂取量が多い
- 日頃から頭痛など気になる症状がある
国分寺市の補助を利用した脳ドック
国分寺病院は、市内で唯一国分寺市の補助を利用して脳ドックを受診できる医療機関です。
対象者:国分寺市内在住で住民基本台帳に記載されている30歳以上の方
コース:脳ドックBコース(MRI+MRA)
費 用:15,000円
詳細は、国分寺市ホームページをご覧ください。
健診当日の流れ
1.受付
健診センター受付にて受付いたします。
予約時間の5分前にご来院ください。
2.問診
看護師の問診を受けていただきます。
3.更衣
更衣室にて健診着にお着替えください。
◆金属や磁気は検査の妨げや、故障の原因になりますので、以下の物は外していただく必要があります。
金属類 | ヘアピン、アクセサリー類(ネックレス、ピアス、など)、メガネ、時計、鍵、など |
磁気カード | キャッシュカード、テレホンカード、suica、pasmo、定期券、診察券、など |
その他 | 入れ歯、補聴器、かつら、化粧類(マスカラ、アイシャドウ、エクステ、など)、 カイロ、カラーコンタクトレンズ、湿布、携帯電話、エレキバン、コルセット、 ヒートテック等の発熱・保温下着、義手・義足、金属を含む貼付薬(ニトロダーム、ニコチネル、)など |
4.検査
検査台に寝た状態で、MRIの機械の中に入り検査を行います。検査時間は、おおよそ30分程度です。検査中は大きな音がしますが、人体への影響はありませんのでご安心ください。
注意事項
MRI検査を受けることができない方
- 心臓ペースメーカー
- 埋め込み式除細動器(ICD)
- 人工内耳(移植蝸牛刺激装置)
- 磁石式の義眼、入れ歯、インプラント
- 神経刺激装置(深部脳刺激装置など)
- 磁石式人工肛門
- 冠状動脈等に磁性体のステント挿入後2ヶ月未満の方
- 妊娠中(16週未満)もしくは妊娠の可能性のある方
MRI検査できない可能性のある方
- 脳動脈瘤クリップやコイル等
- 眼などに弾丸や鉄片がある場合
- 体内に金属や磁性体のある方
- 閉所恐怖症の方
- 入れ墨やアートメイクをしている方
※素材や詳細が分からない方は、かかりつけ医師にご相談のうえ、ご予約ください。
その他
- 入れ墨やアートメイクをしている方は火傷や変色するおそれがあります。
- 閉所恐怖症の方は筒状の機械に入りますので検査ができない場合があります。
- MRI検査は動きに弱い検査ですので、検査中はお体を動かさないようにしてください。