心のリハビリ ~退院後の生活支援~
脳梗塞・高次脳機能障害の患者さま(自身のことを『おたすけMan』と呼ぶ)ご本人から、入院生活に慣れてきた頃、『みんなの役に立ちたいんです』と申し出があり、病院職員が使うメモ用紙を作成する作業を手伝ってくれるようになった患者さまがいます。
自分が行った行為が、職員の役に立っていると感じられることが原動力となって、就労意欲につながっていきました。おたすけManとしての自分の行為がもたらす効果を、患者さま自身が考えて紙に記載してくれました。自分から何かを始めるという行動は、とても大きな変化でした。
ご家族からは、『リハビリというのは、体の運動だけだと思っていました。入院してから、どんな生活をしているのかと心配していましたが、ここでは心のリハビリもしてくださるんですね』とのお言葉をいただきました。
明日が退院となるので、当院入院中に芽生えた就労意欲をご自宅でも持ち続けていただけるよう、気持ちを込めて職員一同から感謝状を贈らせていただきました。