患者さまに寄り添い支援しています

本館・回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士によるリハビリ室でのリハビリとは別に、患者さまが病棟内で、より生活しやすい環境を提供できるよう個別的な支援も検討しています。今回は、脳梗塞・高次脳機能障害の空間失認の為に、廊下で迷ってしまう患者さまへの取り組みを紹介します。まずは、自室とトイレとの行き来が自立できるような支援として、ナースコールの指導だけではなく、自室・廊下などに目印(今回はロボットの絵)を設置し、患者さまと一緒に一つ一つ確認をしながら、繰り返し伝えていきました。入院当初は、廊下で迷い立ち止まってしまったり、トイレを出ると自室とは反対の方向へ進んでしまったりしていましたが、目印の絵を設置し、確認できるようになったことで、患者さま一人で[自室とトイレの行き来]が可能になりました。患者さまの自信もついてきて表情も良くなり、私たちもとても嬉しく思っています。現在は、患者さまと相談して目印の絵は11枚から5枚に減っています。

一つずつ少しずつですが、退院の日まで一緒に頑張っていきましょう。