装具の着脱練習
脳卒中では片麻痺と言って、足のみならず手も不自由となってしまうことが多いです。足に装具が必要な場合、片手で装具の着脱を行うことになります。一般的には麻痺した足を上にして足を組んで装具をつけていきますが、麻痺が重度の方の場合足が滑ってしまい、うまく足を組めずに難渋することがあります。
そこで当院の作業療法士がちょっとした工夫を考えました。
自宅でも負担が少なくできるように、100円均一などで売っているすべり止めシートを利用して足を組みやすいようにしてみました。足が滑ることなく安定しているため片手で装具をつけることができるようになりました。
患者さんも楽に装具をつけられるようになって喜んでおられました。
リハビリテーションは手足を動かすための機能訓練のイメージが強い方も多いとは思いますが、こういった工夫を考えることも大事な仕事の一つです。
患者さんが一人でできることが増やせるようにこれからも知恵を絞っていきます。